小規模オフィスにおすすめのスイッチ選び|5ポート・8ポート・16ポートの違い

小規模オフィスにおすすめのスイッチ選び|5ポート・8ポート・16ポートの違い

小規模オフィスにおすすめのスイッチ選び|5ポート・8ポート・16ポートの違い

小規模オフィスや店舗で有線LANを整えるとき、最初に迷いやすいのが「何ポートのスイッチを選べばよいか」です。PC、プリンター、NAS、WiFiアクセスポイント、防犯カメラなど、接続する機器が増えると、ルーターのLANポートだけでは足りなくなることがあります。

5ポート、8ポート、16ポートのスイッチは、どれも小規模ネットワークで使いやすい選択肢ですが、向いている用途は少しずつ異なります。現在の機器数だけでなく、将来の増設やPoE機器の有無も考えて選ぶことが大切です。

この記事では、小規模オフィス向けに、5ポート・8ポート・16ポートスイッチの違いと選び方を解説します。

この記事でわかること

  • 小規模オフィスでスイッチが必要になる理由
  • 5ポート・8ポート・16ポートスイッチの違い
  • 接続機器数から必要なポート数を考える方法
  • PoE対応スイッチを検討した方がよいケース
  • 将来の増設を見込んだスイッチ選びのポイント

小規模オフィスでもスイッチ選びは重要

小規模オフィスでは、インターネット回線に接続するルーターだけでネットワークを構成しているケースがあります。しかし、PCやプリンター、NAS、WiFiアクセスポイントなどを有線LANで接続していくと、ルーターのLANポートだけでは足りなくなることがあります。

そこで必要になるのがスイッチです。スイッチを追加することで、有線LANの接続口を増やし、オフィス内の複数機器を安定してネットワークに接続しやすくなります。

ただし、スイッチは「とりあえず安いものを選ぶ」「今つなぐ台数ぴったりで選ぶ」と、あとからポート不足になったり、WiFiアクセスポイントや防犯カメラに給電できなかったりする場合があります。

よくある状況 起こりやすい課題
PCとプリンターだけを接続している NASやWiFiアクセスポイントを追加するとポートが足りなくなる
5ポートスイッチを使っている ルーター接続で1ポート使うため、実際に接続できる機器数が限られる
WiFi APや防犯カメラを追加したい PoE対応スイッチでないとLANケーブル経由で給電できない
NASや大容量データを扱う 1Gで十分か、2.5G/10Gを検討すべきか確認が必要になる

まずは接続する機器数を数える

スイッチを選ぶときは、最初に接続する機器数を整理します。PCの台数だけでなく、プリンター、NAS、WiFiアクセスポイント、防犯カメラ、ルーターとの接続分も含めて考えることが大切です。

特に見落としやすいのが、ルーターや上位ネットワークへ接続するためのポートです。たとえば5ポートスイッチの場合、1ポートをルーター接続に使うと、実際に機器接続に使えるのは残り4ポート程度になります。

接続する機器 必要ポート数の目安
PC 接続する台数分
プリンター・複合機 1台につき1ポート
NAS・ファイルサーバー 1台につき1ポート以上
WiFiアクセスポイント 設置台数分。PoE給電が必要な場合はPoE対応ポートが必要です。 詳しくは WiFiアクセスポイント用PoEスイッチの選び方 も参考になります。
防犯カメラ・監視カメラ カメラ台数分。PoE対応カメラの場合はPoE対応ポートを確認します。 詳しくは 防犯カメラ・監視カメラ用PoEスイッチの選び方 も参考になります。
ルーター・上位スイッチ 上位接続用に1ポート以上

ポイント

ポート数は「現在つなぐ機器数ぴったり」ではなく、「現在の機器数+上位接続+将来の増設分」で考えるのがおすすめです。

5ポートスイッチが向いているケース

5ポートスイッチは、デスク周りや小さな拠点で「LANポートが少し足りない」ときに使いやすい選択肢です。PC数台とプリンターを接続する、ルーターのLANポートを少し増やす、といった用途に向いています。

一方で、5ポートのうち1ポートはルーターや上位ネットワークとの接続に使うことが多いため、実際に機器接続に使えるポート数は限られます。将来、NASやWiFiアクセスポイント、防犯カメラを追加する予定がある場合は、8ポート以上も検討しましょう。

5ポートが向いているケース 内容
デスク周りの増設 PC、プリンター、IP電話などを数台だけ接続したい場合
小規模な受付・バックヤード 限られた場所で少数の機器を有線接続したい場合
ルーターのLANポート不足を補う ルーターの空きポートが足りない場合の簡易的な増設に向いている
将来増設が少ない構成 接続機器が大きく増えないことが見えている場合に選びやすい

注意点

5ポートスイッチはコンパクトで導入しやすい反面、後から機器が増えるとすぐにポートが埋まりやすいです。少しでも増設の可能性がある場合は、8ポートも候補に入れると安心です。

8ポートスイッチが向いているケース

8ポートスイッチは、小規模オフィスで最も選びやすいバランス型です。PC数台、プリンター、NAS、WiFiアクセスポイントなどをまとめて接続しやすく、将来の増設にもある程度対応できます。

5ポートでは少し不安がある場合や、現在の接続機器が4〜6台程度ある場合は、8ポートを選ぶと余裕を持ちやすくなります。

8ポートが向いているケース 内容
PCが3〜5台程度ある PCに加えて、プリンターやNASも接続しやすい
小規模オフィスの標準構成 受付、執務室、小会議室などを含む小規模環境に使いやすい
WiFi APを1台追加したい PoE対応モデルを選べば、アクセスポイントへの給電もまとめやすい
将来少し機器が増える可能性がある 5ポートよりも空きポートを確保しやすい

8ポートスイッチを選ぶときは、PoEが必要かどうかも確認しましょう。PCやプリンターだけなら通常のスイッチで足りる場合がありますが、WiFiアクセスポイントや防犯カメラをLANケーブルで給電したい場合は、PoE対応スイッチを検討します。

16ポートスイッチが向いているケース

16ポートスイッチは、機器台数が多い小規模オフィスや、将来の増設を見込む環境に向いています。PCが6台以上ある場合や、会議室、受付、執務室、バックヤードなど複数エリアへ配線する場合は、16ポートを検討すると余裕を持ちやすくなります。

8ポートでも構成できる場合はありますが、すぐに空きポートがなくなりそうな場合は、最初から16ポートを選ぶことで、増設時の入れ替えやスイッチ追加を抑えやすくなります。

16ポートが向いているケース 内容
PCが6台以上ある PC、プリンター、NAS、WiFi APなどをまとめて接続しやすい
複数エリアに配線する 受付、会議室、執務室、倉庫などに有線LANを伸ばす場合に向いている
将来の増設を見込む 人員増加、席替え、機器追加に対応しやすい
防犯カメラやWiFi APも接続する PoE対応16ポートモデルを検討すると、給電機器もまとめやすい

ポイント

16ポートは「今すぐ16台接続するため」だけでなく、「あとから機器が増えても余裕を残すため」に選ぶケースもあります。

PoE対応スイッチを検討した方がよいケース

小規模オフィスでも、WiFiアクセスポイントや防犯カメラを設置する場合は、PoE対応スイッチを検討する価値があります。PoEの基本を知りたい方は PoE対応スイッチのご紹介、 給電容量やポート数の考え方を詳しく確認したい方は PoEスイッチの選び方 も参考になります。

PoE対応機器であれば、LANケーブル1本でデータ通信と電力供給をまとめられるため、電源コンセントの位置に左右されにくくなります。ただし、PoE対応スイッチを選ぶときは、ポート数だけでなく給電容量も確認する必要があります。PoE機器の台数が増えるほど、スイッチ全体で供給できる電力に余裕があるかが重要になります。

PoEを検討したい機器 確認ポイント
WiFiアクセスポイント PoE、PoE+、PoE++のどれを必要とするか確認します。 詳しくは WiFiアクセスポイント用PoEスイッチの選び方 も参考になります。
防犯カメラ・監視カメラ カメラ台数、最大消費電力、夜間撮影時の消費電力を確認します。 詳しくは 防犯カメラ・監視カメラ用PoEスイッチの選び方 も参考になります。
IP電話 設置台数分のPoEポートがあるか確認する
その他のPoE対応機器 機器ごとの必要電力と、スイッチ全体の給電容量を確認する

PoE機器を接続する場合はこちらも確認

WiFiアクセスポイントや防犯カメラを接続する場合は、ポート数だけでなく給電容量やPoE規格の確認が重要です。

PoEスイッチの選び方WiFiアクセスポイント用PoEスイッチの選び方防犯カメラ・監視カメラ用PoEスイッチの選び方 もあわせてご確認ください。

PoE対応スイッチを探す

NASや大容量データを扱う場合は速度も確認する

小規模オフィスでも、NASやファイルサーバーを使って大容量データを扱う場合は、ポート数だけでなく通信速度も確認しましょう。2.5G/5G/10Gなどの高速通信を検討する場合は、 マルチギガ対応スイッチのご紹介 もあわせて確認すると、用途に合ったモデルを選びやすくなります。

一般的な事務作業やインターネット利用が中心であれば、ギガビット対応スイッチで足りる場合があります。一方で、動画データ、設計データ、大容量バックアップなどを扱う場合は、2.5Gや10Gなどのマルチギガ対応スイッチも検討候補になります。

利用シーン 確認したいポイント
一般的な事務作業 PC、プリンター、インターネット利用が中心ならギガビットで足りる場合がある
NASへのファイル保存 複数人が同時にアクセスする場合は、NAS側の接続速度も確認する
大容量データの共有 動画、画像、設計データなどを扱う場合は2.5G/10Gも検討する
将来の高速化を見込む PCやNASの対応速度に合わせて、マルチギガ対応スイッチを検討する

ポイント

ポート数が足りていても、NASやサーバーへの通信が集中すると速度面がボトルネックになる場合があります。大容量データを扱う環境では、スイッチの速度規格もあわせて確認しましょう。

用途別|小規模オフィス向けスイッチの選び方

ここまでの内容を踏まえると、小規模オフィス向けスイッチは、接続機器数、PoEの有無、将来の増設性で選ぶと整理しやすくなります。

利用シーン おすすめの考え方
デスク周りだけLANポートを増やしたい 5ポートスイッチを検討
PC数台、プリンター、NASを接続したい 8ポートスイッチを検討
小規模オフィス全体を有線LANで整えたい 8ポートまたは16ポートスイッチを検討
将来の増設を見込んでいる 現在の機器数より余裕のある16ポートを検討
WiFi APや防犯カメラも接続したい PoE対応8ポート以上を検討
NASや大容量データを扱う マルチギガ/10G対応スイッチも検討

5ポート・8ポート・16ポートの選び分け

ポート数 向いている用途 注意点
5ポート デスク周り、受付、小規模な増設 上位接続で1ポート使うため、実際に使える空きポートは少なめ
8ポート 小規模オフィスの標準構成、PC数台+周辺機器 機器追加が多い場合は、将来の空きポートを確認する
16ポート PC台数が多い環境、複数エリアへの配線、増設前提の構成 設置場所や配線の整理もあわせて考える

NETGEAR Storeで確認したい主な候補

小規模オフィス向けにスイッチを選ぶ場合は、ポート数、PoE対応の有無、将来の増設性を見ながら候補を絞ると選びやすくなります。

製品・カテゴリ 確認ポイント 向いている用途
GS305 5ポートクラスのアンマネージスイッチ デスク周り、小規模な有線LAN増設
GS308 8ポートクラスのアンマネージスイッチ 小規模オフィスの標準的な有線LAN構成
GS316 16ポートクラスのアンマネージスイッチ 機器台数が多い環境、将来増設を見込む構成
GS308EP / GS308PP 8ポートクラスのPoE対応スイッチ WiFiアクセスポイントや防犯カメラを接続したい場合
GS316P / GS316PP 16ポートクラスのPoE対応スイッチ PoE機器が多い環境、増設を見込む構成
MS305 1G/2.5Gに対応する5ポートクラスのマルチギガスイッチ NAS、大容量データ、WiFi 6/WiFi 7環境

ポート数からスイッチを探す

接続する機器数に合わせて、5ポート・8ポート・16ポートのスイッチを確認できます。

アンマネージスイッチ一覧を見る

小規模オフィス向けスイッチ選びのよくある質問

5ポートスイッチと8ポートスイッチで迷ったらどちらを選ぶべきですか?

現在接続する機器が2〜3台程度で、将来増設の予定が少ない場合は5ポートでも対応しやすいです。

一方で、PC、プリンター、NAS、WiFiアクセスポイントなどを接続する予定がある場合は、8ポートを選ぶと余裕を持ちやすくなります。迷った場合は、将来の増設を見込んで8ポートを検討するのがおすすめです。

8ポートあれば小規模オフィスには十分ですか?

PC数台、プリンター、NAS、WiFiアクセスポイント1台程度の構成であれば、8ポートで対応できる場合があります。

ただし、ルーター接続や将来の増設分も含めて考える必要があります。接続機器が増えそうな場合や、防犯カメラなども追加する場合は、16ポートも候補に入れると安心です。

16ポートスイッチは小規模オフィスには大きすぎますか?

現在の機器数が少ない場合でも、将来の増設や複数エリアへの配線を見込むなら16ポートは有効な選択肢です。

特に、PCが6台以上ある環境や、会議室、受付、バックヤード、倉庫などにも有線LANを用意したい場合は、16ポートを選ぶことで余裕を持ちやすくなります。

WiFiアクセスポイントを使う場合はPoE対応スイッチが必要ですか?

WiFiアクセスポイントがPoE給電に対応している場合、PoE対応スイッチを使うとLANケーブル1本で通信と電力供給をまとめられます。

ただし、アクセスポイントによって必要なPoE規格や消費電力が異なります。PoE、PoE+、PoE++のどれが必要か、またスイッチ全体の給電容量に余裕があるかを確認しましょう。詳しくは WiFiアクセスポイント用PoEスイッチの選び方 も参考になります。

NASを使う場合は、どのスイッチを選べばよいですか?

一般的なファイル共有であれば、ギガビット対応スイッチで足りる場合があります。

一方で、複数人が同時にNASへアクセスする環境や、動画・画像・設計データなど大容量ファイルを扱う環境では、2.5Gや10Gなどのマルチギガ対応スイッチも検討するとよいでしょう。詳しくは マルチギガ対応スイッチのご紹介 も参考になります。

まとめ|ポート数は「現在の機器数+将来の余裕」で選ぶ

小規模オフィス向けのスイッチを選ぶときは、まず接続する機器数を整理し、上位接続や将来増設分も含めてポート数を考えることが大切です。

確認ポイント 内容
接続機器数 PC、プリンター、NAS、WiFi AP、防犯カメラなどを数える
上位接続 ルーターや上位スイッチへ接続するポートも確保する
ポート数 少数なら5ポート、標準構成なら8ポート、増設重視なら16ポートを検討する
PoEの有無 WiFi APや防犯カメラを使う場合はPoE対応を確認する
通信速度 NASや大容量データを扱う場合はマルチギガ/10Gも検討する

5ポートは小さな増設向け、8ポートは小規模オフィスの標準候補、16ポートは将来の増設に強い選択肢です。

現在の機器数だけでなく、半年後や1年後に増えそうな機器も見込んで選ぶことで、あとからポート不足になりにくいネットワークを構成できます。